ハイレゾ音源を楽しめる各価格帯別の定番機種

nano iONE:コンセプトはデジタルハブというDAC

 

 nano iDSDやmicro iDSD等のポータブルヘッドホンアンプDACのヒット作を次々と出しているiFi-Audioから新しいDACが発売されました。それが「nano iONE」です!
nano iONE Front

 

nano iONE Rear

 

 このnano iONEのコンセプトは「デジタルハブ」だそうです。
 まず入力インターフェースですが、USB3.0、SP/DIFの同軸と光及びBluetoothをそなえています。出力はアナログのRCA出力だけでなく、SP/DIF出力(入力として使うか出力として使うか切り替え式です)を備えており、USBやBluetoothからの入力信号を別のDACに出力するというDDコンバータとしての使い方もできます。iFi-Audioの機器はデジタル入力周りの絶縁とノイズ対策がしっかりしているので、USB機器等からのノイズフィルター的にこのnano iONEをDDコンバータとして使い自分のお気に入りのDACへ接続するという使い方もできると思います。

 

 注目点はBluetoothからの入力時にiDeviceからの入力でもAACコーデックでCD並みの音質を保つことができる点です。iPhone内のお気に入りの曲をnano iONEを経由することにより自分のオーディオシステムで気軽に高音質再生ができるというのはいいですね。ちなみにandroid端末とはaptx接続ですのでこちらも高音質です。

 

 以下に形/金額がかなり近いnano iONEとnano iDSDのスペック比較表を載せます。

メーカ

iFI-Audio

機種名

nano iDSD

nano iONE

DACチップ

DSD1793

バーブラウン製

USB入力

USB 3.0

デジタル入力

なし

光/同軸両用×1

Bluetooth

×

デジタル出力

同軸×1

光/同軸両用×1

アナログ出力

RCA

ヘッドホン端子

ステレオミニ×1

なし

DSD音源

12.4MHz

PCM音源

384kHz

寸法(mm)

158x68x28

100 x64x 25.5

重量

162g

122g

備考

バッテリー内臓モバイルDAC

デジタルハブ

楽天

nano iDSD

nano iONE

Yahoo

nano iDSD

nano iONE

Amazon

nano iDSD

nano iONE

 

 

 似たようなスペックですが、nano iONEがSP/DIFとBlutoothのデジタル入力のバリエーションが多くところが大きく異なっています。

 

 注意点はヘッドホン出力がありません。ヘッドホンアンプ内蔵DACから置き換えて使おうと思っている人は気を付けてください。ですのでこのnano iONEはヘッドホンアンプやスピーカアンプを持っていてこれまでのDACの音質に満足いかなかった方やSP/DIF出力を持つオーディオ機器やゲーム機などからの信号をオーディオシステムに取り込みたい方に向いていると思います。

 

 このDACが現状、3万円を切る価格帯で発売されておりますので、3万円までの単体DACとしてはヘッドホンアンプ内蔵のnano iDSDとともに定番機種となっていくのではないかと思います。

 

最新の価格情報につきましては下の表に楽天、Yahoo!、Amazonでの価格情報へのリンクを載せておきますのでそちらをご確認ください!。↓↓

メーカ

iFI-Audio

機種名

nano iDSD

nano iONE

楽天

nano iDSD

nano iONE

Yahoo

nano iDSD

nano iONE

Amazon

nano iDSD

nano iONE

 

(nano iDSDには、同軸デジタル出力やDSD12.4MHz再生機能を省いた廉価版のnano iDSD LEがあります。1万円台でnano iDSDが販売されていましたら、こちらのLEではないか確かめた方がいいと思います。)

 

 このnano iONEとのスペック比較をしたnano iDSDは当サイトの「3〜5万円クラスのDAC」の2記事目UD-301やDA-300USBとの比較記事を載せています。そちらもご参考までにどうぞ。

 

(P.S.USB、SP/DIF、Bluetoothの入力を備えているDACだと価格帯は大きく異なりますが、OPPO HA-1もあります。このサイトのこちらで紹介しておりますのでご興味のある方はご覧ください。)

 

■DSD11.2MHz対応!:Amulech AL-38432DS

 シンプルながら高音質でコストパフォーマンスに優れたAmulech AL-9628Dの後継機が出ています。それが「AL-38432DS」です!
AL-38432DS(Front)
AL-38432DS(Rear)

 

 概略スペックを以下に記載します。
・DACチップ:ESS ES9018K2M
・デジタル入力:1系統 USB×1(TypeB)
・アナログ音声出力:1系統(RCA×1)
・アナログ音声入力:なし
・ヘッドホン出力 :1系統(ステレオ標準×1)
・DSD音源:11.2MHz対応
・PCM音源:384kHz/32Bitまで
・寸法: 120(w) x 35(h)x107(d) mm
・重量: 270g

 

 私も持っているAL-9628Dとの主な違いは以下です。
・DACチップ:BurrBrown PCM5102A⇒ESS ES9018K2M
・DSD音源:2.8MHz⇒11.2MHz対応
・PCM音源:96kHz⇒384kHzまで

 

 入手された人のレビュー結果も上々で、「CDプレーヤー(DCD-1650RE)を使った時よりよりアナログレコードサウンド的だ」、「素晴らしくいい音!」等と非常に高評価でした。この機種の能力の高さがうかがえます。

 

 さて、このAL-38432DSを大手ネットショップで購入できるのは以下です!

 

AL-38432DSを購入できるのはコチラAL-38432DS

 

AL-38432DSをAmazonで購入ならAL-38432DS

3万円以下の定番:Amulech AL-9628D

 3万円以下の定番DACと言えば、AmulechのAL-9628Dではないでしょうか。
AL-9628D
 デジタルアンプやコストパフォーマンスの高いUSB DACを開発・販売していたラステームという会社があったのですが、その元ラステームシステムズの三上氏が設計したUSB DACが「AL-9628D」です!

 

AL-9628D Rear
(背面の"Made in Japan"の字がいいですよね。)

 

 「無線と実験」誌の2014年 テクノロジー・オブ・ザ・イヤーをデジタルプレーヤー部門で受賞しており、専門家からの評価も上々です。

 

 概略スペックを以下に記載します。
・DACチップ:BurrBrown PCM5102A
・デジタル入力:1系統 USB×1(TypeB)
・デジタル音声出力:同軸×1
・アナログ音声出力:1系統(RCA×1)
・アナログ音声入力:なし
・ヘッドホン出力 :1系統(ステレオ標準×1)
・DSD音源:2.8MHz対応
・PCM音源:96kHz/32Bitまで
・寸法: 120(w) x 35(h)x107(d) mm
・重量: 400g

 

 

 非常に小ぶりなデスクトップサイズです。

 

 PCM音源(FLACやMP3等)が192kHzまで対応しておりませんが、発売されているハイレゾ音源の多くが96kHzであることから問題ないと思います。実際私が使っていて問題を感じません。コストパフォーマンスを考えるとちょうどいい割り切りなのだと思います。

 

 私はTEACのUD-301も持っておりますが、PCとヘッドホンでシンプルに音楽を楽しむときはこのAL-9628Dを使用する頻度が結構高くなっています。内蔵ヘッドホンアンプの音色だけであれば、UD-301よりすっきりした好みの音を奏でてくれます。
 USB接続のバスパワー使用時でもノイズが載るというようなことはなく電源周りの作り込とPCからのノイズアイソレーションもしっかりしているのだと思います。

 

 背面の同軸端子は入力として使えないのがちょっと残念ですが、この同軸デジタル出力端子のお陰でDDコンバータとしての使用も可能です。

 

 さて、このAL-9628Dですが人気があるため在庫切れになりがちです・・・。
 以下にネットショップでの販売情報を載せておきます。在庫切れでもしばらくすると販売されることが多いのでマメにチェックしてみてください。

 

・AL-9628D情報はこちらAmulech AL-9628D

 

 

 私はiPhone +カメラコネクタキットと電源供給付USBハブ経由でこのAL-9628Dと接続して音楽を聴くことも多いです。PCを使わないシンプルな環境もなかなかいいものですよ。