■5〜10万円代の定番機種
5万〜10万円でのUSB DACの定番機種と言えば以下の3機種になると思います。
●Pionner U-05
Pioneer U-05はDACにESS社のES9016を採用しているのと、ヘッドホン出力にアンバランス出力の端子を持っているのが特徴です。試聴して感じた音質は非常に硬質なエッジの効いた音でした。これは試聴した環境のせいもあると思います。原音に忠実な音を求める方に向いている印象です。
●marantz HD-DAC1
marantz HD-DAC1はDACにmarantzと関係の深いCirrus LogicのCS4398です。フロントにUSB TypeAの端子を持っていますのでiDeviceやUSBメモリをさして気軽に音楽を楽しむことも可能です。試聴した感想は、何となく艶を感じる華やかな音という感じでした。
●TEAC UD-501
この3機種の中ではTEAC UD-501の発売時期が最も古いのですが、DSD5.6MHz対応、PCM音源384kHz対応の先鞭をつけた機種で長らく定番DACとして人気を保ってきました。UD-503が出ましたので入手を考えている方は在庫があるうちに入手された方がいいかもしれません。
以下にスペック比較表を載せます。
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価格帯的にはHD-DAC1とU-05が7万から8万円台、UD-501が6万円台となっています。最新の価格については上記のスペック表の下から3列が価格情報へのリンクとなっていますので確認してみてください。
価格以外での選択のポイントは以下のようなものもあると思います。ご参考までにどうぞ。
・ヘッドホン出力にバランス出力が必要:Pioneer U-05
・アナログ出力にXLR端子が必要:Pioneer U-05、TEAC UD-501
・USBメモリ、iDeviceを接続したい:marantz HD-DAC1
(USB TypeAは最大48 kHz/16 bitまでの対応)
ロングセラーFostex HP-A8がmk2へ進化
FostexのロングセラーUSB DACヘッドホンアンプのHP-A8がMK2へモデルチェンジとなりました!。発売予定は'16/7月下旬の予定です。
HP-A8が2012年2月発売で、SDカード再生にも対応していることと音質の良さからロングセラー機種となっていました。
今回、DACチップをAK4399からAK4490に変更してDSD 11.2MHzまでの再生に対応するようになりました。
それではHP-A8とHP-A8MK2のスペックを比較してみましょう。
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上記の表からわかりますように今回のモデルチェンジではDACチップの変更とそれに伴うDSD11.2MHzが主な変更部分です。
バランス出力対応になるのではないかという声もありましたが今回は見送られたようです。
SDカードでのDSD音源の再生は2.8MHzまででこれは先代HP-A8から変わっていません。ただ、PCM音源(DSF/WAV/AIFF)については192kHzまで対応したようです。これは今後のファームウェアのアップに期待です。
HP-A8の評価が高かったこともありMK2の高音質に期待が持てます。
7月下旬発売ですが予約は開始されたようです。最新の価格情報につきましては上記のスペック表に楽天、Yahoo!、Amazonでの価格情報へのリンクを載せておきますのでそちらをご確認ください!。
また、HP-A8の価格が下がってきたようなのでこちらもチェックをしてみてはどうでしょうか。